サンタさんから貰って、大切にしているピカチュウのぬいぐるみだそうです。
以前、洗濯機などで洗ったことがあるということですが、
長い間一緒に愛されていたピカチュウだけあって、相当に生地が痛んで
しまっています。毛足の部分が抜け落ちてしまい、地肌の部分だけに
なってしまいました。
あちこちホコロビもあり、特に大きな穴が首もとに開いていました。
治療した内容は、
中綿とビーズを全部抜いて、洗剤で押し洗い。
中綿は、ネットに入れて、洗剤で洗ってみました。
乾かして、全体のホコロビ部分を同系色の糸で、縫ってみました。
洗ってみた中綿は、ほぐしても、使えそうになく、ポロポロしていますので、
耳部分にのみ、いれてみました。
他の部分には、新しい綿を買って、いれました。
もともと入っていたビーズは、手足部分に戻しました。
使えなかったポロポロになってしまった中綿は、耳にいれましたが、残った綿の
処分についてお客様にお伺いしたところ捨てないでほしいとのことでしたので、
ミニクッションを作りました。
全体の生地を取り替えることは、かなりの手間と時間もかかります、
このサンタさんから貰ったピカチュウをまったく同じように
復元することは、できません。
すっかり生地は痛んでしまいましたが、綿を入れ替えて、洗濯をし、
ホコロビを縫っただけでも、見違えるようにフカフカになりました。
お客様にお渡ししたときも、貰った当初のピカチュウよりもフカフカになったと
喜んでいただきました。